ジェロントロジーとは

日本では、老年学、或いは加齢学と訳されています。加齢により、人はどのように変化するかを、心理・教育・医学・経済・労働・栄養・工学など実に様々な分野から学際的に研究する学問です。

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その成果は、雇用、教育、経済など様々な分野で活用することができます。現在の日本においては、医療、福祉に重点が置かれています。 専門的な研究機関としては、桜美林大学大学院が(修士・博士課程)、幅広い取り組みとしては東京大学(学士課程)があります。

産業ジェロントロジーについて

一つ目は、産業分野に特化した研究・実践であることです。
従来のジェロントロジー研究は、医療や福祉におけるものが大半でした。例えば「介護予防」「ターミナルケア」「ボランティアと生きがい」などです。つまり、産業分野が欠けていました。また、実践力に欠けるという悩みもありました。そこで私達は、不足を補うべく、これに特化した研究・活動をすることにしました。

二つ目は、全世代での取り組みであることです。
シニアのことをシニアだけで考えても、解決はできません。若年層、ミドル層、全ての世代が真剣に取り組まなくてはいけません。従来のジェロントロジーは老年学という訳語も手伝い、どうしてもシニア世代が中心となっていました。そこで、私達は全ての世代で取り組むことに注力しました。特に、企業において要となるミドル世代を重視しています。

三つ目は、シニア世代のワークライフバランスと言う観点です。
高齢者のQOL(生活の質)向上に対する取り組みはなされてきましたが、この対象者の中心は、仕事から離れた後期高齢者でした。仕事と私生活の両立ではありません。これからは、介護や孫の世話、地域活動などをしながら働くシニアが増えてきます。そのためには、シニア世代のためのワークライフバランスという観点が必要です。20~30代の育児・子育てとは別のものです。

産業ジェロントロジー教育

「シニア人材を活用したい」「シニア向けのサービス・商品を開発したい」を実現するためには、シニアを正しく理解することが必要です。そこで導入すべきものが「産業ジェロントロジー教育」です。心理、教育、経済などの分野を横断し、シニアの心理や身体機能の変化などについて学びます。

シニア世代の能力開発・労災防止、ミドル世代の年上部下指導など、大きな効果を発揮します。

60代は知識や経験が豊富であると評価されがちですが、加齢によって衰える能力もあり、知識の陳腐化も起こります。一方、管理する立場の30・40代のミドル層では、“年上の部下” とどのように接すればよいのか悩み、マネジメントに苦慮するケースが増えています。

「産業ジェロントロジー教育」は、これらの問題を解決するものです。当協会では、指導者・講師層の育成までも行っています。将来は、企業の新入社員教育の一科目とすることを目指しています。