産業ジェロントロジー
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産業ジェロントロジーの「学び」をどう生かすのか?
能力開発や労災防止、職場環境づくり、また、それらを推進する人材の育成、研究活動などに活用することができます。営業担当者に向けてのシニア世代に対する接客力向上や、全従業員に向けての高齢社会理解としてとして導入されているケースもあります。
当協会では、アドバイザーの養成・資格認定を全国で最初に始めました。「超高齢社会の日本においては、一社に一人、産業ジェロントロジーアドバイザーが必要だ」という意見も出ており、多くの企業の方から賛同・支持をいただいています。名刺に書くことができるのも、検定とは違う、資格の強みです。
超高齢社会における「Gerontology教育」の必要性
私たちは、いくら努力しても自分の年齢以上に年を重ねることができません。育児は、子供がいない方でも自分の幼少時を思い出すことにより、イメージすることができますが、定年退職や、親の介護、身体の老化現象はそうはいきません。
よって「加齢とはどのようなことか?」について学ぶ必要があります。超高齢社会においては、職場・顧客に対する他者理解のみならず、将来に向けての自己理解にもつながります。
若年層にも必要な「産業ジェロントロジー教育」
例えば、モチベーションの低下。気持ちの問題ととらえられがちですが、それだけが原因ではありません。高齢期になると疲労の回復が遅くなるため、やる気があっても行動が伴わなくなります。仕事の指示も急な出来事に対応することが苦手になるので、事前に準備できるように指示を出してあげることも必要です。このような特徴を若い世代が学ぶことにより、異世代間の歩み寄りが生まれます。
当協会の目標の一つに、すべての日本企業の新入社員教育に「産業ジェロントロジー」を取り入れていただく事があります。
「産業ジェロントロジー」で考える生涯発達とライフデザイン
シニアには、シニアの働き方・生き方がある。
人生100年時代と言われる昨今だからこそ、自分の世代ならではの役割に目を向けることが必要です。
産業ジェロントロジーでは、「加齢」を、「生涯発達」としてとらえ、以下のライフデザインを提唱しています。
中高年になると、確かに若年時代よりも体力・免疫力などが低下します。しかし、知識・経験は増えてゆきます。
年齢で差別をしたり偏見を抱くのではなく、世代間の違いを正しく理解しあい、相手の不得手なこと・できないことを補い合う。
このような高齢社会を、次世代に残したいと考えています。
「産業ジェロントロジーに基づくライフステージ」の考え方
(0-15歳) | Glowing Age | 心身ともに育てる時期 |
(16-25歳) | Identity Age | 自己概念形成の時期 |
(26-40歳) | Social Age | 社会とかかわり自己成長の時期 |
(41-60歳) | Active Age | 自分を活かす時期 |
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(61-70歳) | Creative Age | 結晶性能力を活かして、働き方を工夫する時期 |
(71- | Success Age | 若者と共存しながら、 自分の能力を最高に高めてゆく時期 |
2018年9月公益社団法人産業雇用安定センター「架け橋」にて発表 﨑山みゆき