シニアの能力を活かす! 日本産業ジェロントロジー協会 商標登録番号:第5763132号

JIGA

代表理事ご挨拶

代表理事:崎山みゆき

40歳を過ぎたころから、こんなことを考え始めました。「健康で、いきいきとした人生を送りたい」、「もっと人に喜んでもらいたい」、「若い世代に、お金や精神的な負担をかけてはいけない」。

どうすればよいのかを一生懸命考えた結果、出た答えが「シニア世代にふさわしい、健康な働き方を創ること」でした。シルバー人材センターの調査では、働いているシニアは心身ともに健康で、生きがいを持っているという結果が出ています。
重要なことは、誰もが出来て成果が出やすい科学的な手法を用いることです。そこで注目したのが大学院時代に学んだ老年学、「ジェロントロジー」でした。その後さらに研究を深め、老年学を企業の人材マネジメントに生かす「産業ジェロントロジー」として確立しました。

超高齢社会に突入した日本において、労働力の確保と介護予防は緊急課題です。特に、企業が変わらなければいけません。
私たち日本人は世界に誇るべく勤勉で、人のために尽くすことができる国民です。「生涯現役時代」を、働く事を通じて全うできる仕組みを創り、皆様のお役にたてましたら、とても幸せなことです。

ぜひ、ご一緒に、次世代が希望を持つことができる超高齢社会づくりに取り組んでいただきたく存じます。

「協会設立の背景と、産業ジェロントロジーの効果」(代表挨拶)

私たちの活動における「3つの特徴」

1「産業」に特化した視点
従来のジェロントロジー研究は、医療や福祉におけるものがその中心でした。例えば「介護予防」「認知症予防」「ボランティアと生きがい」などです。産業分野が欠けていました。また、実践力に乏しいという悩みもありました。そこで私達は、不足を補うべく、これに特化した研究・活動をすることにしました。具体例としては「職場内の異世代間コミュニケーション」「労災防止」「シニア世代に向く仕事・むかない仕事」などです。

2 全世代一丸となった超高齢社会への取り組み。
シニアのことをシニアだけで考えても、解決はできません。若年層、ミドル層、全ての世代が真剣に取り組むことが必要です。従来のジェロントロジーは「老年学」という訳語も手伝い、どうしてもシニア世代が中心となっていました。
 設立以来、私達は全ての世代で取り組むことに注力しています。特に、企業において要となるミドル世代を重視しています。法人会員の中には、20代・30代の高齢者理解教育として、全社的な取り組みをしているケースもあります。

3 加齢に自信を持つ
当協会の会員は全て「知識と経験が増すことが、加齢である」という、自信をもって生きています。女性でも、堂々と胸を張って自分の年齢を口にします。年齢に抗う・戦う生き方よりも、ずっとストレスが少なく、豊かな生き方をしている方ばかりです。これは、高齢期になっても伸び続ける「結晶性能力」の伸ばし方を学んだ成果かもしれません。「会員が財産」です。

2018崎山-高齢社会モデル

「産業ジェロントロジーに基づくライフステージ」

(0-15歳) Glowing  Age 心身ともに育てる時期
(16-25歳) Identity  Age 自己概念形成の時期
(26-40歳) Social   Age 社会とかかわり自己成長の時期
(41-60歳) Active Age 自分を活かす時期
**Special event お祝い 60歳 KANEREKI (還暦)**
(61-70歳) Creative Age 結晶性能力を活かして、働き方を工夫する時期
(71- Success Age 若者と共存しながら、 自分の能力を最高に高めてゆく時期

2018年 﨑山みゆき

人生100年時代のライフキャリアデザインにおいて、私たちは、点ではなく線として、自分を生まれた時から考えることが大切です。当協会における「老い」の考え方は、生涯を通じての変化です。「過失」ではなく「獲得」です。
「できなくなるから、あきらめる」ではなく「できるように、適応する」ことが大切です。
一度でできなければ、二度繰り返して学べばいい。
自分でできなければ、他者に手伝ってもらう・やってもらう…。その代わり、自分もお返しをすればいいのです。シニア世代には、結晶性知能という強みがあります。もちろん、若年層にも、流動性知能という強みがあります。
年齢で差別をしたり、偏見を抱くのではなく、お互いの良さを正しく理解しあい、相手のために生きがい・働き甲斐を創る社会をめざしませんか?